賃貸不動産における原状回復とは

不動産を賃貸で利用する際は、契約書の内容をしっかりチェックしておく必要があります。

中でもポイントとなるのが、原状回復です。原状回復とは、文字通りの意味は「元の状態を回復させること」をいいますが、不動産の世界では、物件から退去する際に物件の状態を入居時にまで戻すことを意味します。アパートやマンションなどの賃貸住宅はもとより、オフィスや店舗などの事業用物件においても、たいていの賃貸借契約書にはこの件に関する規定が盛り込まれています。通常の契約では、原状回復は入居者側の義務であると定められています。

つまり簡単に言えば、「借りたものは借りた当時のままの状態で返すべきだ」ということになります。したがって、たとえば入居中に物件を改装した場合は再び元の状態に改装する必要がありますし、何らかの設備を取り付けた場合は撤去してから退去しなければなりません。ここで問題となるのは、「原状」とは具体的にどこまでを指すのかということです。

空調や水回りなどの設備は使い続けていれば入居者が意図しなくても故障してしまうことがありますし、建物の壁や床などはたとえ空き室期間中であっても経年劣化します。一般には、原状回復義務とは入居者が常識的なレベルで物件を使用している中で起こった変化については及ばないものとされています。具体的には、壁紙の日焼けやコンクリートの老朽化などがこれに当たります。ただしカビの発生などについては使用法に問題があるケースもあるので、貸し手と借り手の間で見解が相違するケースがあります。

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